新刊情報 科学アカデミーと「有用な科学」

 隠岐さやかさんの博士論文が3月上旬に発売されます。題して『科学アカデミーと「有用な科学」;フォントネルの夢からコンドルセユートピアへ』。

公共のための「有用な科学」が追求された時代 —— 。国家による最初の本格的な科学研究機関であるパリ王立科学アカデミーが、科学活動の文化的・社会的な基盤を形成する一方、啓蒙のフィロゾーフの参入によって統治のための科学へと踏み込んでいく過程を、初めて本格的に解明。科学史・社会史・思想史を横断する力作。

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ネットワーク技術の発達によって学会とは何か、学術雑誌とは何かということが改めて問われている現在、この本から学べることは多いのではないでしょうか。発売が楽しみです。