エドワード・ギボン

nikubeta2005-11-03

 エドワード・ギボン(1737-1794)という歴史家がいます(顔のせときました。
 このギボンという人は『ローマ帝国衰亡史』という本を書いたことで有名です。モンテスキューにも同種の本があります。しかしこちらはあまり知られていないかもしれません。
 このギボンについて、例によってWikipediaに項目があります(英語からの転訳中でしかも訳しかけ)。

wikipedia:エドワード・ギボン

1773年から『ローマ帝国衰亡史』を執筆しはじめ、1776年から1788年にかけて出版し、好評を得た。

というのはあんまりといえばあんまりな扱いですけど…。

http://www.kirjasto.sci.fi/egibbon.htm

に参考文献つきの紹介があります。

グーテンベルク・プロジェクトはこちら。
http://www.gutenberg.org/browse/authors/g#a375

日本語訳は主著のローマ帝国衰亡史に関してはなんと2種類の訳があります。

ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)

ローマ帝国衰亡史〈1〉五賢帝時代とローマ帝国衰亡の兆し (ちくま学芸文庫)

ローマ帝国衰亡史 1 (岩波文庫 青 409-1)

ローマ帝国衰亡史 1 (岩波文庫 青 409-1)

他に部分訳がいくつかあります。一番新しいのは以下のものです。訳している人はこの部分訳が一番信頼がおけそうです。

図説 ローマ帝国衰亡史

図説 ローマ帝国衰亡史

他にも「羅馬中興史」というタイトルからして誤訳の部分訳もあります(1920)。
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BA3415320X

また「羅馬衰亡史」も(1929-31)。
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BN09219556

さらに「ローマ帝国の滅亡」(1971)
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BA32126953

最後に「新訳ローマ帝国衰亡史」(2000)

新訳ローマ帝国衰亡史

新訳ローマ帝国衰亡史

なんと自伝についても2種類の邦訳があります。

ギボン自叙伝―わが生涯と著作との思ひ出 (岩波文庫)

ギボン自叙伝―わが生涯と著作との思ひ出 (岩波文庫)

ギボン自伝 (ちくま学芸文庫)

ギボン自伝 (ちくま学芸文庫)

またローマ法についての本も邦訳されています。「ローマ法学の理念」(1972)
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BN02077635

またロイ・ポーターの重要な研究書が邦訳されています。

ギボン―歴史を創る (叢書・ウニベルシタス)

ギボン―歴史を創る (叢書・ウニベルシタス)