アヴェロエスの『霊魂論中注解』のラテン語訳写本

 以前の日記に次のように書きました。

http://spot.colorado.edu/~pasnau/research/danotes.html

に『霊魂論』へのアヴェロエスの中注解(のラテン語訳)が、写本でひとつ残っているとあります。アクィナスの『霊魂論注解』の英語訳を作っている研究者が書いているので、多分間違いない情報だと思います。で、この中注解写本、どこの写本なのでしょう。校訂されてはいないと思うのですが…。

 これなのですけど、唯一の残っている中注解写本は、Vat. lat. 4551, ff. 1r-67v だそうです。
 少なくとも

Averrois Cordvbensis, Commentarivm magnvm in Aristotelis De anima libros / recensuit F. Stuart Crawford.
http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BA10338313

の序文にはそう書かれています。
 ただこの写本に関しては『ケンブリッジ版後期中世哲学史』に情報がありません。ガセであることが後に判明したとか???