オウィディウス(前43年―後17年頃)という詩人がローマにいて、この人のデビュー作は『恋愛詩集』といいます*1。この詩集はコリンナという女性への愛を歌ったものです。
これだけを聞くとちゃんとした作品に見えます。報われない恋を詩人が歌に託す、みたいな。
ところがところが、実際の中身はなんというか。。。一つだけ例を紹介します。
『恋愛詩集』の2巻7歌と続く8歌はセットになっています。
7歌では、恋人に対して「コリンナ、僕は君の小間使いとセックスなんかしていないよ。信じてくれよ。ほら、神様にも誓うよ」と訴えています。
8歌では、小間使いに対して「なんでお前との関係がばれたんだ。でもコリンナの方はごまかしておいてやったぞ。だから今日セックスするぞ。断りでもしやがったら、ご主人様にお前との関係をばらしちまうぜ」と言っています。
こんなこと書いてるから追放される…。