ガジラという演劇企画集団が企画している『わが闘争』という演劇を見てきました。お話しとしては、とある村で起こった殺人事件について、その関係者3人に刑事たちが事情聴取していく様を描いています。そしてその事情聴取の過程で、過去の記憶と現在の状況が交錯していく、、、ってあんまりうまく表現できないのですけど、お芝居ってこういう風に表現することができるのかぁ、と見ていて思いました。お芝居自体はとても面白かったです。終わったあとのトークセッションはちょっと微妙でしたが…。
http://d.hatena.ne.jp/doradora0511/20061023
ここに演劇のタイトルについて「内容的には有名な『わが闘争』とは関係があるようには感じられなかった」と書かれていますが、僕もまったく同じことを感じました。しかしトークセッションに出たものの、この点については質問せず…。よっぽど質問しようかと思ったのですが。
見た人にしか分からない書き方になってしまいますけど、「たみお」が行った行動は、彼の生まれの背景にあるものに根ざしたもので、彼の殺人も彼自身の神との関係で行われたと(少なくとも本人は)了解しているわけです。彼の行動が果たして闘争なのかどうかは正直かなり疑問です。
あるいは「ようこ」の行動が闘争なのかもしれません。「断ち切りたい」と彼女は叫んでいましたが…。でもこれにしても闘争であるとはあまり考えられない。
たぶん質問したら、全員の闘争だ、のような答えが返ってきたと勝手に想定しています。うーん。いや、タイトルって案外適当に付けられているのかもしれません。
それはともかく面白いお芝居なので、暇な人はぜひ。当日券を買ったら最後列に回されたほどの盛況でした。場所は池袋です。
■演劇企画集団THE・ガジラ
『わが闘争』
2006年10月19日〜10月29日
@BIG TREE THEATER(池袋シアターグリーン)
作・演出:鐘下辰男
出演:剣幸/小林勝也/山崎清介/斎藤歩/高田恵篤/亀田佳明