先日友人と「cf.」という略号の使い方について話しました。いまちょうど手元にあるThe Oxford Style Manual (Oxford, 2003), 659には、次のように書かれています。
cf. calf, confer ('compare' not 'see') (not ital.)
「cf.」という略号は、「見よ」ではなく「比較せよ」を意味することに注意を促しています。わざわざ注意を促しているということは、「cf.」を「見よ」の意味で用いている人がいるわけです。たしかにそう言われてみると、この「cf.」という略号はかなり適当に使われている気がします。特に日本人の場合、「参照せよ」と同じ感覚で用いている人が多いような。
とはいえ、「参照」を辞書で引くと、
さん‐しょう〔‐セウ〕【参照】
[名]スル照らし合わせて、参考にすること。参看。「付図を―する」
と書かれていて、これは「比較せよ」とかなり近い意味ですね。じゃあ、やっぱり問題ないのかしら…。
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