日本哲学会大会2日目

 午後の部にてスカリゲルの神学について発表を行いました。発表については制限時間を守って、分かりやすく、しかも聞き手の関心を引くことを心がけ、かなりの程度うまくいったと自負しています。しかしなんといっても素晴らしかったのが質疑応答の時間でした。わずか17分程度のあいだでしたが、非常に的確で重要な質問を次から次へとしていただきました。とりわけアリストテレスの神学を考慮する必要性と、『世界論』の真作性についてのスカリゲルの認識に関する質問については、そのあまりの鋭さに一瞬頭が真っ白になりました(アワアワしてしまった)。発表終了後はかつてないほど満ち足りた気分になりました。こんなに素晴らしい討議をしてもらえるなら毎年だって発表したいです。発表を聞きに来て下った方すべてに感謝します。