『哲学』、第61号目次

 4月になりましたので『哲学』が届きます。今年は私が所属する研究室の人の作品はありません。投稿すると言っている人が二人いて、そのうち一人については残念な結果になったという事は知っていたのですけど、もう一人の方もだめだったのかな。あるいは単に投稿しなかったのか。

 それはともかく今回も目次を。

  • 第69回大会(2010年)シンポジウム 「現代における〈死>」
    • 「現代における〈死>」への覚書 脳死・臓器移植をめぐる「ノン・パンセ」 田中智彦
    • 誰が死刑を望むのか 藤田真利子
    • 死を超えるもの 「メタ死生学」試論 森一郎
  • 第68回大会(2009年)シンポジウム「格差・平等・国家」総括 種村完司(司会)、金子勝、齋藤純一(コメンテーター)
  • 第2回日中哲学フォーラム報告 種村完司他
  • 応募論文
    • ブラッドリー的無限後退は事態の存在論にとって無害なのか 秋葉剛史
    • 幾何学における抽象と記号 ライプニッツの「幾何学の哲学」の可能性 稲岡大志
    • 基準論は私的言語の不可能性を主張できるか 尾形まり花 
    • 脳科学と自由意志 ヴォルフ・ジンガーの人間学的問題提起をめぐって 桐原隆弘
    • カントにおける心身問題 近堂秀
    • 傾向としての記憶について 櫻木新
    • スピノザにおける人間の概念 『エチカ』第4部の「人間本性の型」に関する考察 柴田健志
    • 自己犠牲的行為の説明 行為の演技論的分析への序論 田村均
    • 「修正された形式主義」から「概念の哲学」へ ジャン・カヴァイエスの数理哲学におけるスピノザ主義 中村大介
    • ヒュームにおける「道徳の理由」 「狡猾な悪人」をめぐって 矢嶋直規
    • カント実践哲学における尊敬の感情 道徳における動機、もしくは執行の原理? 山蔦真之