以下の二冊の本を読んで中世における好奇心について学びました。時間があるときに内容をまとめるかもしれません。アウグスティヌスの好奇心批判(神が人間から隠しておこうと望んでいる対象を知ろうとするべきではない)がクレルヴォーのベルナルドゥスに受け継がれ、それが新派の哲学で再び開花するという流れですね。スカリゲルが学問(scientiae)すべてを好奇心の名のものとに否定するものたちがいまの時代にあふれていると憤っているのは、この新派以降の動きを受けてのものでしょう。ジャンフランチェスコ・ピコの世俗の学問批判を念頭においているのかもしれません。
Wonders and the Order of Nature, 1150?1750 (Zone Books)
- 作者: Lorraine Daston,Katharine Park
- 出版社/メーカー: Zone Books
- 発売日: 2001/10/01
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Science and the Secrets of Nature: Books of Secrets in Medieval and Early Modern Culture
- 作者: William Eamon
- 出版社/メーカー: Princeton University Press
- 発売日: 1996/05/13
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