ハリー・ポッター古典ギリシア語訳

 有名なハリー・ポッターには、実は古典ギリシア語訳とラテン語訳が存在します。

Harry Potter and the Philosopher's Stone

Harry Potter and the Philosopher's Stone

Harrius Potter et Philosophi Lapis (Latin language edition)

Harrius Potter et Philosophi Lapis (Latin language edition)

 愛読させてもらっているラテン語徒然を見て知ったのですが(トラックバックさせてもらいました)、この古典ギリシア語訳の書評がウェブ上に出ているようです。
http://ccat.sas.upenn.edu/bmcr/2005/2005-08-07.html
 ずいぶん本格的な書評です。
 この書評で知ったのですが、訳者のウィルソンさんのウェブサイトがあって、そこにこの翻訳についての様々な情報が載っています。
http://www.users.globalnet.co.uk/~loxias/harry_potter.htm
 このウィルソンさんのサイトによると、紀元後2世紀の作家ルキアノスギリシア語をモデルにして翻訳が行われたようです。イギリスにはすごい人がいるものです。
 ただクセノフォンやエウリピデスに飽きてきたら、これでリフレッシュできるそうなので、エウリピデスで四苦八苦している僕にはまだまだ遠そうですね…。
 なにはともあれ、

The book under review is surely one of the most important pieces of Ancient Greek prose written in many centuries.

らしいので、古典ギリシア語に興味のある人はぜひ!

 ちなみに、ラテン語訳のほうは手元にあります。こちらはどうなんでしょう。まだ一ページしか読んでないのでなんともいえません…。どこかに書評があればいいんですけど。