一橋大学

http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/HDA/contents.html

 一橋大学はこんなページを作っているんですね。ここから、例えば

http://hda1.lib.hit-u.ac.jp/cgi-bin/retrieve/sr_child_list_hda.cgi?ID=AW00000017&UF=1

に行けば、紀要『一橋論叢』の目次を見ることができます。
 例えば創刊号(1938年)の目次は

No.1 創刊の辞
No.2 戦時経済の輪廓
No.3 戦時経済と貿易・為替政策
No.4 支那事変財源の特異性
No.5 新軍事扶助法の精神と其運用
No.6 戦時労力配分統制の諸問題
No.7 最近時の資本理論
No.8 フリードリヒ・レンツのリスト傳
No.9 ナチの計理問題
No.10 中立と安全保障

となっています。興味深いです…。このほかにも一橋大学が出しているすべての雑誌の目次を、その創刊号から見ていくことができます。

 いやぁ素晴らしいページです。検索もできます。「エピクロス」で検索したら4件、「プラトン」で検索したら6件出てきました。「ルソー」は50件。さすがルソー。

 しかしこういうのをしっかり作っている大学ってほかにどれくらいあるのでしょうか。データ自体はFelixなどのデータベースにすでに入っているのですから、作るのにそこまでの手間がかからないと思うのですが。

 もうこの際、古くなったやつは本文をスキャンして一般公開してしまったらよいのではないでしょうか。手間はかかりますが広い意味では一橋大学のアピールにもつながりますし、論文自体の引用数も増えると思います。

 世の中には紀要論文というとばかにする人もいるんですけどね。でも学問の継続性をとなえる人文科学の現場で、紀要論文が無視されがちというのは変な話です。