プロペルティウスの校訂本

 プロペルティウス(古代ローマの詩人)の作品の新しい校訂版が Oxford Classical Texts として発売されるとのことです.しかも写本や本文にまつわる様々な問題を論じるために別の研究書も同時に出されるとか.

 ところでニズベットは次のように述べています.

私はプロペルティウスのテキストを校訂することはできない.なぜなら彼の言葉遣いはあまりにもいい加減(imprecise)だからである.とにかく彼の伝承テキストはそのような印象を与える*1

 さてはてHeyworth氏の校訂版が楽しみです.メレアグロスさんにはこの校訂版に基づいてプロペルティウスを翻訳してもらおう!

*1:R. G. M. Nisbet, "How textual Conjectures are Made," Materiali e Discussioni 26 (1991): 65-91, here 67. とある修士論文からの孫引きです.