ゲオルギウス・トラペズンティウス

 4時に起床。それから1時間ほど iPhone を買ったばかりのid:Freitagさんとスカイプで通話をしました。いろいろ便利そうで私もほしくなってしまった!

 そのFreitagさんが2006年2月25日の日記で取り上げている

  • 『ジャコポ・マツォーニと彼のプラトンアリストテレスの比較』 Frederick Purnell, "Jacopo Mazzoni and His Comparison of Plato and Aristotle" (PhD. diss., Columbia University, 1971)

を読みました。特に古代からルネサンスまでのプラトンアリストテレスの間の一致に関する議論がまとめられていている第2章が便利です。

 これを読んで知ったのですけど、ゲオルギウス・トラペズンティウスは、アリストテレスの哲学から三位一体の教えを導くことができると考えていたのですね。こんな奇妙なことを主張するのはスカリゲルくらいかと思っていましたけど、もしかしたら他にもいろいろいるのかも。

  • John Monfasani, George of Trebizond: A Biography and a Study of His Rhetoric and Logic (Leiden: Brill, 1976). (webcat)
  • John Mofasani, ed., Collectanea Trapezuntiana : texts, documents, and bibliographies of George of Trebizond (Binghamton, N.Y.: Medieval & Renaissance Texts & Studies in conjunction with the Renaissance Society of America, 1984). (webcat)

 トラペズンティウスについての基本文献は以上の2つのようです。

 あとマツォーニはプラトンが無からの創造を主張していたと考えたいたようですね。『ティマイオス』を見る限りではこれはかなり無理がある考え方のような…。というか無からの創造ドグマは『ティマイオス』の宇宙生成論に対抗するため出てきたのではなかったっけ?