Morhof, Polyhistorのテレージオ論

  • Daniel Georg Morhof, Polyhistor, literarius, philosophicus et practicus, 4th ed., vol. 2 and 3 (Lübeck, 1747), bk. 2, part 1, ch. 13, pp. 229–38.

 モルホフがテレージオについて論じた箇所です。ベーコンに従って、テレージオの物質理論はプルタルコスの著作をもとにパルメニデスの哲学を復興させたものだと述べています。一方、質料に関する評価はベーコンとは異なっています。ベーコンはテレージオが質料をいわば三番目の原理として付け加えたのは、彼がアリストテレス主義の学説から逃れきれなかったからだと解釈します。それに対してモルホフは質料の存在はテレージオの物質論から必然的に要請されるものだったと論じています。

 ベーコン研究の側面からは、彼のテレージオ解釈が18世紀にも依然として大きな影響力を持っていたことが分かる興味深い事例です。

 しかし自宅のマシンの前から一歩も動かずにかのPolyhistorを閲覧、検証できるとは便利なものです。グーグルのおかげ。