極上品

 今日読ませてもらった古代哲学に関する論文の草稿は素晴らしいものでした。知の探究と徳の形成の関係というソクラテス以来のテーマがアリストテレスの中でどのような意味を持っていたかが明確に示されていました。最近は研究を始めて間もない人たちが書いた習作的なものやコンセプト先行型の作品を読む機会が多かったので(別にこれはこれで好きなのですけど)、学術的価値のある本格的なものにひさびさに触れて目が開かれる思いでした。