改行をしないスペースの使い方

 ワードで原稿を書いているとき、脚注内で「p. 285」と書くと、しばしば「p.| 285」というように「p.」が行末に来て改行されてしまうのが悩みの種でした。

 しかし今日研究室でこの現象を回避するための方法を教えてもらいました。それは「p.」の後に「改行をしないスペース」というものを入れるというものです。入力方法は簡単で「Ctrl+Shift+Space」と入れるだけです。これで「p.」の直後の改行を避けることができます。

 同じように「T.| S. Eliot」の位置で改行が行われるのも認められません(「T. S.| Eliot」はいいらしい)。これも「T.」の後に「改行をしなスペース」を入れることによって回避することができます。

 こういう規則は論文を雑誌に投稿したり、書籍を出版する際には出版社のコピーエディターがやってくれるので気にしなくてもいいのです。でも自分が出したものがそのまま完成品として残る卒業論文や博士論文を書く際にはある程度知っていても損はないと思うのですね。

 あとなぜかブリルのような出版社は研究者が提出する原稿をそのまま印刷することがあって、そのおかげで内容は素晴らしいのに体裁がひどい本が時々現れます。たとえばニューマンの『完全大全』なんかは、著者が気の毒になるような出来栄えです(ニューマンは訴えていい)。というわけでそういう出版社と仕事をする時には、自分である程度の水準に達した原稿を用意する必要がありそうです。

参考