小松、西洋医学思想における死生観の展開

 研究室にいたid:sumidatomohisaさんから読むように指導を受けて読みました。

岩波講座 哲学〈8〉 生命/環境の哲学

岩波講座 哲学〈8〉 生命/環境の哲学

 いや、これは勉強になりました。表向きは古代以来の死の基準を探るという目的の下に書かれた論考なのですが、中身では現実態、可能態、霊魂、精気、熱の話題が、アリストテレスプラトンヒポクラテス、ガレノス、ハーヴィ、デカルトと順に整理されています。いまさらこんなことを言うのも何なのですけど、特にアリストテレスの箇所を読んでいて感動しました。西洋の生命思想の歴史に関心がある人は是非。

 ちなみにこの論文を検討する会が4月17日(土曜日)に東京大学駒場キャンパスで開かれます。小松さんもこられます。詳細は下記のリンクから。(という宣伝も行うように住田さんに指導されました)