今日は週末ということで何かを書くことはせずに先日届いたIsisの最新号を読んで過ごしました。特集は「錬金術と科学史」ということで、近年精力的に研究が進められている近代以前の錬金術の歴史についての格好の案内となっています。
ここではその特集号や書評欄から気になった作品をいくつか紹介しておきます。
- 作者: Lisa T. Sarasohn
- 出版社/メーカー: Johns Hopkins Univ Pr
- 発売日: 2010/04/06
- メディア: ハードカバー
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マーガレット・キャベンディッシュの自然哲学を集中的に扱った最初のモノグラフです。これはかつてのさえぼうにとっては要チェックだったのかもしれないな。
- Stefano Miniati, Nicholas Steno's Challenge for Truth (Milan: FrancoAngeli, 2009).
ステノ(とスワメルダム)の思想における科学と宗教の関係について論じた著作です。評者のジョン・ヘンリーによると英語がまずいらしい。でも読む価値はあると。
The Mechanical Hypothesis in Ancient Greek Natural Philosophy
- 作者: Sylvia Berryman
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2009/08/06
- メディア: ハードカバー
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古代思想における機械論を論じた著作。
- Lawrence M. Principe, The Secrets of Alchemy (Chicago: Chicago University Press, in press).
著者が初期の作品群で実践していた錬金術文書の読解をモノグラフのサイズにまで拡大した著作のようです。