靖国神社

 朝起きたら今日参拝するというニュースが。靖国神社というのは、日本が19世紀の後半から20世紀の半ばにかけておこなった戦争行為を、例えばアジア解放のための戦争として正当化し、戦闘で死亡した兵士たちを英霊としてまつっています。つまり、日本が行った戦争は必要かつ正しい戦争だったという立場です。
 一方小泉首相は日本の戦争は侵略戦争であり、アジア諸国を中心に多大な苦痛を与えたと認めていて、実際、上記靖国神社の公式見解は受け入れられないと明言しています。
 もちろん靖国神社の公式的見解とは正反対の思想信条を持って参拝する自由は誰にでもあり、その意味では個人の自由といえるのかもしれませんが、総理大臣という立場の人間が「私はこの施設に参拝しはするがこの施設が掲げる理念には賛同しない」と言い張るのは、無理があるようにも思えますし、なにより対外的な理解が得られるかどうか疑問です。