デカルト、ガッサンディ論争についての研究

 ロロルドという人の博士論文を読んでいます(2001年のものです)。タイトルは「肉と精神:デカルトガッサンディの論争についての研究」というもので、デカルトガッサンディとの間の論争について、ガッサンディ側の資料を素材に検討しています。まだ読み通してはいませんが、ほとんど歴史的な事情は無視してテキストの分析に入ってしまっています。ただこの二人の論争については、その有名さにもかかわらず、あまり突っ込んだ研究がありません。取り上げられていたとしても読み手の関心にひきつけられすぎていて、読んでいてものすごく不満がたまります。その意味でこの研究にも出発点としての価値はありそうです。
 ただなんていうか、ガッサンディの影響といってすぐにロックにいってしまうのはどうなのでしょうねぇ。