アヴェロエス『霊魂論大注解』

 あと9時間ほどでゼミがはじまってしまうのですけど、まだ準備しています。というか何もしていません(涙)。
 ゼミのために『霊魂論』冒頭部について

  • テミスティオス
  • シンプリキオス
  • アヴェロエス大注解
  • ザバレッラ(おまけ)

の各文書を読んでみました。
 すると冒頭に関する限り次のことが言えます。

  • アヴェロエスが大注解で述べていることは、大体テミスティオスとシンプリキオスも言っている。
  • ただしアヴェロエスしか言っていないこともある。

 すると問題はアヴェロエスしか言っていないことについて、それはアヴェロエスが最初に言い出したことなのか、僕がまだ見ていない資料からアヴェロエスが引っ張ってきたことなのかということになります。
 どうでもいいのですが、アヴェロエスしか言っていないことを、16世紀にザバレッラが言っていたりします。たぶんアヴェロエス以来『霊魂論注解』と名がつく作品の中でひたすら言われてきて、その延長線上にザバレッラがあると思うのですけど…。
 と、まだ何も分かりませんという報告でした。

→今になってようやく気がついたのですけど、シンプリキオスの『霊魂論注解』のアラビア語訳はないようなので、シンプリキオスを見ても意味がないですね…。むしろアレクサンドロスの『霊魂論』を見ないといけないですけど、手元にない(涙)。