書評本 - パラケルスス

 パラケルススの章(179-216)を読みました。種子の理論が動植物だけでなく鉱物の生成過程を説明するために用いられ、しかも「創世記」の解釈に適用されているというのがパラケルススの特徴のようです。

 ただこのような大まかな論旨は理解できたのですけど、細部については理解が行き届きませんでした。理由としては、引用が理解できない(しかも原文の中高ドイツ語が読めない)こともさることながら、4元素と3原基の関係が錯綜していることをあげることができると思います。菊地原氏の「パラケルススの物質観―四元素と三原基の構造関係について―」をもう一度読んで出直してきます。