これから調べるべきこと

 論文を書くためにいくつか調べなければならないことがあります(多分ほかにもあります)。なんでもいいので情報募集します!

  • inchoatio formaeについて。どうやらNardiがアルベルトゥス・マグヌスについて書いたものが、現在に至るまで最重要文献となっているようです。アヴェロエスが起源とスカリゲルは言っておりますが…。
  • 形相を受容するためのprokataskeuê(preparation)について。形相を受容するためにはあらかじめ受容する側に下ごしらえが必要という議論です。Fernel英語訳の212ページに現れます。なにこれ?→id:Freitagさんによるとイブン・シーナーの『霊魂論』にも同じような議論が登場するようです。邦訳されている箇所にあるようなので明日チェック。なお、テミスティオスの『「魂について」パラフレーズ』冒頭には、質料というのは "a preparation (paraskeuê) for becoming a particular thing" とあります。少しずれているかな。テミスティオスはほかの箇所では preparation という言葉は使っていないようです。
  • 形相付与者について。ここから。
  • シンプリキオスがひくアレクサンドロスの発生論を確認。シンプリキオス、『「自然学」注解』英語訳第2巻67頁から68頁に収録。→むしろ重要なのはアレクサンドロス『「形而上学」注解』(CAGで428頁)の方でした。翻訳が手元にないのでまず取り寄せないと。
  • 第一現実態、第二現実態というよく言われる区別はいつごろから出てきたのか?おそらくギリシア人注釈家からだと思いますがはっきりとしたことは分からず。HWPにあるかな。