スカリゲル雑感

 スカリゲルのラテン語は一つ一つの文章が持つ文法構造は単純です。しかし複数の文章をつなげて読むと、文章相互の論理的関係が捉えづらい書き方になっています。

 あといかにもアリストテレス主義だなぁと思わせる表現が出てきます。「質料の可能態は、かつて可能態にあった。しかしこの時点では質料の可能態は現実態に至っている」とか。ほとんど意味が分かりませんね(どうも可能態状態にある可能態と現実態状態にある可能態という二つの種類の可能態があるらしい)。