アリストファネス、『蜂』

 ここ数日、すっかり年末気分でだらだらしてしまっています。気を取りなおしてアリストファネスの『蜂』の読書界に参加してきました。岩波から新しく出ている全集版の翻訳は、中務哲郎氏によるものです。注が訳文のすぐ下についていて読む際には便利であるものの、ギリシア語の訳の質自体は以前の高津訳に比べて落ちているという印象を受けました。細かい点ですけど、たとえば στένω は「泣く」なの?という点が問題になりました。

 読書界のあとは、アメリカ料理のお店に行っていろいろ話しました。話題は主として東京大学文学部で行われている西洋古典学の教育について。