ルソー,共感覚

 今日はルソーの良心概念と,文学作品に現れた共感覚についての二つの発表を聞きました.

 最初の発表はルソーが持っていた市民宗教の構想が,社会的感情としての良心によって基礎づけられていたと論じるもので興味深かったです.ただもう少し文章が読み手に優しいとなおよかったかなと思いました.

 二つ目の共感覚についての発表は,内容というよりその後の質疑応答の時に「自分が共感覚者であることを発表の際に述べる必要はないのではないか」という意見が出たのが私には意外でした.

 私は発表者のことを多少は知らないわけではないので,そういう内容があっても違和感を感じなかったのですけど,発表の後に法曹関係の仕事をしている友人と,サントリーに勤める友人に意見を聞いたら両方とも,その情報は書くべきではないと即座に断言しました.特に後者の友人はレジュメを見せたとたん「しょっぱなからなんか恥ずかしいんだけど」と該当箇所について指摘しだして,そんなに気になるものかと….