最高裁判所に行ってきました

 いま最高裁から帰ってきました。なんでそんなところにいくことになったんでしょう。私もよくわかりません。

 お昼頃家で読書をしていると住田朋久さん(id:sumidatomohisa)がチャットで話しかけてきました。

最高裁まで散歩に行くのであれば、 「司法行政文書開示申出書」を提出してきてくれるとありがたいです。ほんとにいい天気だね。

 天気がいいから散歩日和だろ、お前どうせ暇でやることないだろ。最高裁の近くにいるみたいだから散歩がてら俺のために文書提出して来いよ、と言いたいようです。ナンナノコノヒト?「最高裁まで散歩に行くのであれば」ってどういう条件文なの?まあでもなぜかその場のノリで依頼を引き受けていくことに。

 まず最高裁の正門らしきところに行って、こういう書類を提出したいんですどぉ、と警備の人に話しかけたら、「法律事務所の方ですか?」と言われます。某法律事務所のことが頭に浮かんで、「いや、私はあんな人の道から外れた働き方をさせるところには死んでも勤務しません」と内心思いつつ「いや、単なる一般人です」と答えます。

 そうしたら「東門へと回ってください、そちらの警備が案内します」といわれるので、100メートルほど先にある東門へ。

 そこへ行くとやはり警備の人がご用件を伺いますと言います。そこで同じく文書提出のことを伝えると、それでは連絡を取るので少し待てと言われます。それから門の前で立ち尽くす私の前に、警備の人が何度か来て、名前、住所などを聞いていきました。とりあえずせっかくパスポートを持っているのでそれで身分証明してみる。

 しばらくすると「すいません、今担当のものが席をはずしていますのでもう少しお待ちください」と言われます。おいおい、もう7,8分はまったけどさらに待つのか。そして私は路上でひたすら立たされているのか。不審すぎる。しかし仕方がありません。

 待つことさらに7,8分で警備の人が「担当のものが出てまいります」と伝えてくれます。なに?結局私は建物には入れないわけね。そういえば本件の依頼者の住田さんとほとんど同じ名前の住田知也が今裁判官をやっているらしいけど、彼がたまたま最高裁にいたりはしないの?でもまあ、別に住田に会いたいとも思わない。

 警備の人の伝言からしばらくすると、担当者が出てきます。しかも二人。しかも一人やたらしかめっ面なんだけど…。とにかく書類一つ出すのにえらいおおごとだな。

 二人組の担当の人にいろいろ聞かれます。「この住田さんとはお友達ですか?」と聞かれて思わず、「いえ、ただの知り合いです」と答えそうになるけどおとなしく「はあ」と返答。

「住田さんはどういう方ですか?」
「大学院生です」
「おお。では法律の研究をされている?
「いや、公害の歴史を研究している(はず)」
「なるほど、それでこの資料を。この資料が最高裁の管理下にあれば開示するということでよろしいですか?」
「はあ」

こんな会話を経て、めでたく書類提出は終了。担当の人の名前と電話番号を控えて、「30日以内に(住田さんに)連絡します」と言われます。

 結局一歩も中に入ることなくミッションは終了しました。