第9回国際プラトン学会シンポジウム

 8月の2日から7日にかけて慶応義塾大学の三田キャンパスで第9回国際プラトン学会シンポジウムが開かれます。symposiumという言葉がこれほど似合う学会が他にあるでしょうか。とはいえテーマは『饗宴』ではなく『国家』となっております。

 ところで『饗宴』という作品は、「現在のこの会を進めていくのに酔っ払いながらというのではなく、まあ気の向くままに飲みたければ飲むといった調子でやろう」という趣向ではじまった宴会が次のように終わるお話です。

ところが突然、大変な数の酔いどれが戸口にやって来た。そして誰かが外にい出ていくのでちょうど扉が開かれているのに出くわすと、真直ぐに、内で飲んでいる連中のそばまで進んで来て横になった。そして家じゅうは騒ぎに満ち、もはやまったく秩序もなくなってしまったなかで、法外な量の酒を飲むことが強要された。

 うーん、カオス。

饗宴 (岩波文庫)

饗宴 (岩波文庫)