Ernst, Campanella

 Bruniana & Campanellianaの編集を務めるGermana Ernstの主著がついに英語訳されました。ヒロさんは著者本人からもらったそうな。うらやましい。

 本書は今後長らくカンパネラ研究のための基本書の地位を占めることになると思われます。16世紀より始まる形相概念への批判がどこに着地するのかを見るためにも、カンパネラへの理解を深めることは欠かせません。たとえばカンパネラを知らずしてライプニッツ有機体論を理解することは難しいでしょう。この本は非常に高いですけど、17世紀の哲学史に関心を寄せる人にも有益なものだと思います。