ここ数日、友人や研究室の人たちの助けをかりて、いくつかの方法でグループビデオチャット(ビデオ会議)をして、それぞれの方法の長所や短所を比較するということを行なってきました。この結果わかったことをいったんまとめておきたいと思います。
iChat
マッキントッシュ同士でだけ使えるサービスです。同時にビデオ通話できるのは4台までです。画質はそこそこ。音質もよいです。長所として通話しながらの画面共有機能があります。これをやるとビデオ機能はつかえなくなるものの、この機能は非常に強力です。AさんがBさんにたいして、自分の画面の共有を許可します。するとBさんはAさんのマシンを実質的に操作できるようになります。だからAさんのアプリケーションを立ち上げようが、ヤバいファイルを見つけ出そうが、果てはマシンの電源の切ろうが自由自在です。正直これは危険過ぎる気がするぜ。しかし二人で同じファイルを見ながら同時に編集することができるのは非常に魅力的です。あ、でもこれは2人でしかできないんだ。だからグループビデオチャットについての本エントリーの趣旨からは外れるかもしれないということに今気がつきました。動画共有機能もあるようだけど未確認。
Skype
グループビデオ通話をするためにお金がかかります。無料トライアルでためしてみました。画質と音質は悪くなさそう。ただ画面共有機能もなくて、金払わされてこの機能かよっていうのが正直なところ。ただiChatと違って10人まで同時ビデオ通話可能らしい。しかし次のGoogle+が出てきてしまった現在それもどこまでメリットになるか謎。スマートフォンからは参加不可。
Google+
無料。10人までビデオ通話ができます。スマートフォンからでも参加できる。画質はとてもいい。音質もいい。その時話している人の画像が一番大きく表示されるなど未来に生きている気分を満喫することができます。画面共有機能はiChatのものほど強力ではありません。たとえば共有の許可を受けた側が、相手側の画面を操作できるということはできません。共有される画面の画質もそこまでよくない気がします。ただし共有とビデオ通話を同時にすることが可能で、これはiChatにはできません。またグーグルが提供するサービスなのでYoutubeの動画を共有することができます。あとGoogle+のサービスなので、公開範囲を自由に指定できます。何言っているか分からない人はGoogle+を使ってみて。
[2013年2月15日追記]
Google+のハングアウトをストリーミングできるようになりました(ハングアウト オンエア機能)。会話画面と音声をUSTREAMのように全世界に向けて配信することができます。配信された放送は自動的にYoutubeにアップロードされます(配信者はダウンロードすることもできます)。要するにグループビデオ通話、配信、録画が同時にできるという強力機能がGoogle+に実装されたということです。先日2時間ほど長時間放送した時はアップロード直後はうまく再生できなかったものの、一晩寝て起きると正常に見られるようになっていました。ただしUSTREAMと違い配信やアップロードされた動画にパスワードをかけることはできません。アップロード動画については、URLを知る人だけが視聴できる限定公開モードにすることが可能です。