2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

スカリゲル雑感

スカリゲルのラテン語は一つ一つの文章が持つ文法構造は単純です。しかし複数の文章をつなげて読むと、文章相互の論理的関係が捉えづらい書き方になっています。 あといかにもアリストテレス主義だなぁと思わせる表現が出てきます。「質料の可能態は、かつて…

書類書き

夕方からはずっと書類を書いていました。そもそもどの書類を提出すれば事務手続きが完了するのががよく分かりません。明日教務に行って聞かなければ。しかし厄介なことに教務の担当の人が変わってしまって現在混乱状態にあるようです。

Sharples, On Body, Soul and Generation in Alexander of Aphrodisias

「アフロディシアスのアレクサンドロスにおける身体、魂、生成」 R. W. Sharples, "On Body, Soul and Generation in Alexander of Aphrodisias," 27 (1994): 163-170. 先行研究の流れを押さえていないのではっきりしたことは分かりません。ただどうもSharpl…

これから調べるべきこと

論文を書くためにいくつか調べなければならないことがあります(多分ほかにもあります)。なんでもいいので情報募集します! inchoatio formaeについて。どうやらNardiがアルベルトゥス・マグヌスについて書いたものが、現在に至るまで最重要文献となってい…

ゴクレニウス借りられず

哲学研究室にあったゴクレニウスのLexiconとConciliatorは禁帯出でした。Opacにはそう表記されていなかったのですけど…。しかたないので学外から取り寄せることにします。

ライプニッツと哲学辞典

アダムさんによるとライプニッツが用いていた哲学辞典類について山内志朗氏が月刊『水声通信』の17号(07年4/5月合併号)で触れられているそうです。ぜひ見てみたいですけど、実は入手が難しい。ご本人に直接聞いた方がいいかな?

スカリゲル、発見?

発見とでもいうのでしょうか、これまでの(私自身の)見方を修正する重要な記述の存在に気がつきました。同時にこれでスカリゲルで一本書けるかな?という気も。もう一押しですね。

古代アリストテレス主義

哲学研究室から手ぶらで帰ってくるのもなんなので以下の本を借りてきました。すべて古代哲学、それもアリストテレス関係です。みんな古典をやろう。The Soul and Its Instrumental Body: A Reinterpretation of Aristotle's Philosophy of Living Nature (Br…

プロテスタントとカトリックとアリストテレス主義

Aristotle and the Renaissance (Martin Classical Lectures)作者: Charles B. Schmitt出版社/メーカー: Harvard University Press発売日: 1983/03/08メディア: ハードカバー クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る シュミットによると、ルネサン…

東京に帰ったらすること

ゴクレニウスのLexikon philosophicum と Conciliator philosophicus を哲学研究室で借りる。 ブルッカーの哲学通史を手に取ってみる。 Grundriß der Geschichte der Philosophie, Die Philosophie des 17. Jahrhundertsをチェック。 他にもありそうですけど…

スカリゲルと形成力

形成力の概念のルネサンス的な起源についてファースト・ハンドに文献に接していたゼンネルトは、ライプニッツとは異なって、スカリジェではなくアルベルトゥスとシェキウスの名前しか挙げていません。 いつの間にか、シェキウスの名前が飛んで、スカリジェに…

アレクサンドロスの受容、レオニチェノ

「アリストテレスの魂論についてのアレクサンドロス解釈の変容」 Olaf Pluta, "The Transformations of Alexander of Aphrodisis's Interpretation of Aristotle's Theory of the Soul," in Renaissance Readings of the Corpus Aristotelicum, ed. Marianne…

Fotinisによるアレクサンドロス翻訳

なぜか滋賀県にいます。Fotinisによるアレクサンドロス『魂について』の英語訳を入手しました。博士論文をそのまま印刷してありますね。後半部分ではアレクサンドロスの主張を要約してくれていて便利です。

スカリゲル、ゴクレニウス、リチェティ

「生成と創造の間。1600年頃の魂発生の問題。ルドルフ・ゴクレニウス、ユリウス・カエサル・スカリゲル、フォルチューニオ・リチェティ」 Simone de Angelis, "Zwischen generatio und creatio. Zum Problem der Genese der Seele um 1600 – Rudolph Gloceni…

スカリゲルのソースについて

Plastic natureという概念の起源がスカリゲルの『演習』にあるのではないかという仮説があります。事実、GiglioniにせよAngelisにせよ、スカリゲルが論じる「形成する魂anima formatrix」をためらうことなくplastic facultyなどと呼んでいます。どうやらこの…

スカリゲル、Giglioni

スカリゲルに関するGiglioniの論文はすばらしいできなのですが、どうも一箇所根本的に間違っている気がします。しかもそれをもとにいろいろと話を広げています。むむむ。

論文検討、資料翻訳

今日は昨日結局最後まで到達しなかった論文の検討会を再度行いました。後はラテン語の英語訳を作っているうちに一日が終わってしまいました。ただ訳を作ってみて再確認したのですが、やはりGiglioniは間違っています。ただこの間違いはすでにGocleniusが行っ…

Poncet, ロレンツォの決断

パリのPoncet氏のデビュー論文がBruniana & Campanelliana誌に掲載されることが決定した模様です。これもご本人の熱意とid:Freitagさんの指導の成果ですね。ラテン語の英語訳について多少協力している私にとっても掲載決定はうれしいニュースです。 掲載され…

論文検討

12時からオランダの治水学についての論文の検討会、16時からイブン・シーナーの霊魂論についての論文の検討会でした。朝から晩までひたすら論文をみていて疲労困憊です。 今日強く思ったのは、外国語の資料に関する論文については、提出前に必ずその語学がよ…