中世

Copenhaver論文その2

「マルシリオ・フィチーノにの『生命論』におけるスコラ哲学とルネサンス魔術」Brian P. Copenhaver, “Scholastic Philosophy and Renaissance Magic in the De vita. of Marsilio Ficino,” Renaissance Quarterly, 37 (1984): 523-54. アダムさんに基本文献…

地球について考える

Thinking about the Earth: A History of Ideas in Geology (Studies in the History and Philosophy of the Earth Sciences)作者: David Oldroyd出版社/メーカー: Harvard University Press発売日: 1996/11/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (…

蒸気の理論

John A. Norris, “The Mineral Exhalation Theory of Metallogenesis in Pre-Modern Mineral Science,” Ambix 53 (2006): 43-65. これを読みました。いや、正確には読もうと試みたというか…。率直に言ってどうしてこれがAmbixに掲載されたのかが分かりません…

Lovejoyさんおすすめ

以前これもLovejoyさんにすすめてもらった本です。The Problem of the Rational Soul in the Thirteenth Century (Brill's Studies in Intellectual History)作者: Richard C. Dales出版社/メーカー: Brill Academic Pub発売日: 1995/07/01メディア: ハード…

アヴェロエス『霊魂論小注解』

とはいえそれだけでは意味がないにせよ、やり始めてしまった以上はあと少しつめないと・・・。 latino: ”Averroys Compendium necessarium ex lib. Aristotelis... De anima... conversum ex arabico in latinum ab acuratissimo interprete Abrahamo de Bal…

Hasse本注文しました!

僕が今行っているような作業は、それだけでは「役に立たず」、「飛んだり跳ねたりはしても、結局「迷宮」入り」という結果に終わりがちになってしまうというLovejoyさんからの厳しい指摘がありました。本当にその通りです…。反省します。そしてご指摘ありが…

アヴェロエス『霊魂論中注解』

Multiple Averroes (Paris, 1978), 366 には、パリ手稿は Mose Tibbon のヘブライ語訳からの重訳であると説明があります。一方、Ivry の1999年の論文では、小注解はユダヤとキリスト教徒に知られていたが、中注解はユダヤ世界だけに、大注解はスコラ学の世界…

『霊魂論中注解』みむらさんより

みむらさんからさっそくお返事もらいました。どうもありがとうございます。激しく感謝です。 以下長くなりますけど、僕が要約して不正確になってしまうのが怖いので、メールの関係する箇所を引用したいと思います。___IvryのMiddle Commentary on Aristot…

アヴェロエスの『霊魂論中注解』のラテン語訳写本

以前の日記に次のように書きました。 http://spot.colorado.edu/~pasnau/research/danotes.htmlに『霊魂論』へのアヴェロエスの中注解(のラテン語訳)が、写本でひとつ残っているとあります。アクィナスの『霊魂論注解』の英語訳を作っている研究者が書いて…

サレシェルのアルフレドゥス

サルシェルのアルフレドゥスについて、Lovejoyさんが応答してくださっています(というか僕はなにやらむにゃむにゃとつぶやいていただけですけど)。勉強になります。http://d.hatena.ne.jp/love-joy/20060426「13世紀の霊魂論は,霊魂論と名のつくものだけ…

ミカエル・スコトゥス研究ページ

http://www.msrc.org.uk/index.htmlMichael Scot Research Trustと題されています。文献目録が非常に充実しています。 Lovejoyさんによると (Thondikeも言及していますが)Newman&Principe本で言及されていたので,改めて自覚したのですが,ScotにはArs al…

リベラの『中世哲学史』

「「ラテン・アヴィセンナ主義」の誕生」という題された章が、434ページからあります。 しかし何が書いてあるのかさっぱり…。翻訳のせいというより(翻訳からげもとのフランス語の構造は十分推測できます)、これはもう著者自身の書き方の問題だとおもうので…

シリア語レジュメ

シリア語ができる先輩のレジュメをもらってきました。 「『知恵のクリームの書』より、自然学の第8である、魂についての書」と題されています。 出典は Ms. Florence, Laurentianus syr.83 115a1,l.24-133a2,.14 だそうです。写本ですよ、写本…。 内容の目次…

スコトゥス文献表

ミカエル・スコトゥスについてはhttp://www.bautz.de/bbkl/m/michael_sco.shtmlに詳しい文献表があります。85年までの文献についてはほとんど網羅的といってもいいものに見えます。グーグルで検索すると一番上に出てくるので誰だって到達すると思いますけど…

調査継続中…

Aristoteles LatinusのCodicesの巻で、ヤコブの『霊魂論』訳について次のような記述がありました。 この〔ヤコブの〕翻訳は11世紀の半ばより少し後にはすでに完成していたのかもしれない。というのも、この『霊魂論』訳が含まれている一番古い写本であるAust…

いつもながらコメントありがとうございます。昨日は大学図書館に行ったものの、図書館がすでに閉まっていて、見たかった本がことごとく見られず、帰ってきてからはぐーぐー寝てしまいました。でも今日は(比較的)早起きです。 Albertusには幾つかの霊魂論・…

応答

イタリア語の予習をやっている間にもいろいろ貴重なコメントを残していただいたようで感謝です。みなさんぼくみたいに暇ではないというのに…。 恥ずかしがらず&変なプライドを持たずに誰にでも平気で質問するというのも大事なスキルだと思うので、ぜひ遠慮…

誰がどの訳を使っていたのか

いろいろ大騒ぎしていますが、多分水曜日までにできることといえば、 ヴェネツィアのヤコブ ミカエル・スコトゥス メルベケのギョム の3人の翻訳者について基本的な情報を調べて、校訂や翻訳の情報で脚色するくらいですかねぇ。。。 誰がヤコブ訳を使い、誰…

よく分からなかった点が起きたら解決していた!

わわわわ。寝て起きたらみんな解決していました。prokoptonさん、respondeoさん、Lovejoyさん、本当にありがとうございます。非常に有益なコメントばかりなので、こちらの方でまとめてしまいます。>シンプリキオスの『霊魂論注解』が中世に訳されたというマ…

Aristoteles Latinus

「CD-ROM版だって出ているんだから、もうこのプロジェクトは完結しているんだろう」と勝手に思い込んでいた、Aristoteles Latinusなんですが、ぜんぜん終わっていないのですね。http://www.hiw.kuleuven.be/dwmc/al/editions/inprogress.htmにあるやつはまだ…

フラパパゼミを準備していてよく分からなくなった点

1. ジョン・マレンボン『後期中世の哲学 1150-1350』加藤雅人訳 (勁草書房, 1989), 59-60に メルベケのギョムは新プラトン派の人々のアリストテレス註解の多くを翻訳した。そのうち、最も影響力の強かったのは、シンプリキオスの『デ・アニマ註解』の翻訳で…