Verrycken, The Metaphysics of Ammonius

  • Koenraad Verrycken, "The Metaphysics of Ammonius Son of Hermeias," in Aristotle Transformed: The Ancient Commentators and Their Influence, ed., Richard Sorabji (Ithaca: Cornell University Press, 1990), 199-231.

 すばらしい。勉強になりました。プロクロス流の新プラトン主義の図式が単純化していく出発点は,アンモニオスにあるようです。彼以後,第一の位格(一者)と第二の位格(知性)の区別があいまいになっていくと。

 結局のところ,この4つの概念がどういう関係にあったかということなのでしょうか。100年ほど前ににPraechterがまとめてくれていますけど,最近ではいろいろ異論が出てきているようです。アンモニウスについてVerryckenがやったような研究がシンプシキオスとオリュンピオドロスについても行われる必要があるのですかね。