Petersen, プロテスタントドイツのアリストテレス哲学

 初期近代ドイツでのアリストテレス主義を扱った基本文献です。著者のPetersenは、シュミットの『アリストテレスルネサンス』の中でもデュエムと並んで、現代のアリストテレス主義研究の基礎を築いた人物として挙げられています。

 そんな基本文献を今頃見たのですけど、これはすごいですね。戦前のドイツだけあって徹底的です。自然学を扱った部分(143-166頁)では、シェキウス、Liebler、ゼンネルト、Sperling、Jungius、Sturm、Meißnerと突き進んでいきます。