テオプラストス『植物誌』

植物誌〈1〉 (西洋古典叢書)

植物誌〈1〉 (西洋古典叢書)

 出版は2008年であるにもかかわらず今日まで手にとったことがありませんでした。非常に気合の入った訳業です。たとえば解説の構成は次のとおり。テオプラストスの生涯、伝承史、主要写本・刊本の解説、研究史の通覧、構成・概要の説明、主要論点解説(1−3巻までの)、植物の同定とその表記方法、そして詳細な文献リスト。これらの事項が100ページ以上にわたって書かれています。これは古代の植物に関心をよせる人すべてにとって必須アイテムでしょう。