- 作者: Paul J. J. M. Bakker,Sander W. de Boer,Cees Leijenhorst
- 出版社/メーカー: Brill Academic Pub
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: ハードカバー
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- Paul J.J.M. Bakker, "Petrus Trapolinus on the Nature and Place of Psychology," in Psychology and Other Disciplines: A Case of Cross-Disciplinary Interaction (1250-1750), ed. Paul J.J.M. Bakker, Sander W. de Boer, and Cees Leijenhorst (Leiden: Brill, 2012), 11-59.
15世紀の末から1509年までパドヴァで教えたPetrus Trapolinusなる人物の霊魂論を扱った論文である。TrapolinusはFranciscus Securus de Nardòとヴェルニアのもとで学んだ。彼が当時重要な学者とみなされていたことは、たとえばポンポナッツィがその名前にしばしば言及していることに見てとれる。その霊魂論はアヴェロエスの注釈に、Jandunのヨハネスが付した注釈に、さらに注釈していくという形態をとっていた(より正確にいえば、注解のexpositioの部分はアヴェロエスへの注釈であり、quaestionesの部分はヨハネスへの注釈であった)。論文ではこの霊魂論注釈から二つの問題を取り出し、その内容を解説し、さらに校訂した本文を付録として付している。