アリストテレスの物質論

 アリストテレスは世の中の物体を考えるときに、主として3つの側面から接近します。1. 質料形相論。2. 四元素論。3. 現実態可能態論。これら3つは単体で取り出してみると、なかなかすばらしく自然を説明しているように見えなくもないです。でも、世界で起こる具体的な出来事について、ちゃんとこれらの3つの側面のすべてを考慮して説明しようとすると、これはもう至難の業です。でもみんな果敢にそれをしようとチャンレンジして、1500年ほど議論して気がついたら17世紀も暮れていたという感じなんじゃないでしょうか。