今日は昨晩事情があってあまり寝られなかった(別に寝られなかったわけでなく物理的に睡眠時間をあまり確保できなかった)ので、かなり朝から眠かったです。でもまあなんとかがんばって論文の手直しをしました。あとは本論で直すべきところはアリストテレスの『形而上学』解釈の部分です。この部分については、いまは現代の学者の論争を紹介したりとかしているんですけど、そういうものはすべてカットしましょう。そしてアヴェロエスも引いているのですけど、これもなんだか引くために引いているという感じで議論にとって本質的だとは思えません。むしろアリストテレスの発言がいかにスカリゲルの議論の中で決定的な役割を果たしているということを丁寧に述べておいた方がよいと思います。
とはいえ、明日は下記のイベントがあるのでそれほど作業できないかな。
午前中の作業のあとは大学に行って、そのまま今年度の研究実績報告書を書いていました。いい加減に済ませるわけにもいかないので思わぬ程時間を取られました。しかしこればかりは仕方ない。
家に帰ってきてからはペレウスの子が駆けまわるがごとくに繰り出されるトークをひたすら聞いていた。
それはあたかも乾いた山の深い谷間を、凄まじい猛火が荒れ狂って、深い木立が燃え、風が焔を巻き込みながら八方へ転がしてゆくかのよう。そのようにアキレウスが、槍を手に敵勢を追い討ちながら、鬼神の如く八方に駆け廻れば、大地は血の海になった。(『イリアス』)