ヘンリー・モアと種子的理性

  • Tobias Cheung, Res Vivens: Agentenmodelle organischer Ordnung, 1600-1800 (Freiburg, Rombach, 2008).

 ヘンリー・モアとラルフ・カドワースを扱った部分を読みました(41–54)。モアによれば霊魂には四種類あり、低次なものから順に「種子的理性」「動物の霊魂」「人間の霊魂」「天使の霊魂(ないしは精神)」となります。このうちあらゆる有機物に存在しているのが最初の種子的理性であり、これは形成力(Plastick Powers)とも呼ばれます。有機物のうちでこれしか有していないのが植物に当たります。この力は機械的に組織化され準備が整った質料にい働き書けることで、栄養摂取や成長や種子からの形成を可能にすることになります。